未来の大砲

44 関本健太郎

関本 遊撃手の定位置は誰が?

熾烈なレギュラー争いを続けるタイガースにあって
注目のポジションである。
秀太、藤本、沖原。
開幕から交代で出場していたが
5月8日期待の関本が遂に1軍昇格、同時に
スターティングメンバーとして出場。
他の3人より守備力では劣るが
2軍の首位打者として打での活躍を期待される。
2軍行きを島野ヘッドから宣告された
沖原は涙を流して聞いていたそうである。
きっとこのままでは終わらないという
決意の現れだと思いたい。
藤本もバッティングホームの修正を始めた。

さらなる競争はすでに始まっている。
応援歌
チャンスだぜ 決めてくれ お前の腕で 炎放つ 鋭い打球 関本

 ◆関本健太郎(せきもと・けんたろう)

 ◆入団 
96年度ドラフト2位で天理高から阪神入団。
今季が6年目。
同1位は今岡。同3位の浜中とは年齢も同じ。
同級生ライバルとして切磋琢磨してきた。

 ◆出身 
チームの70選手で唯一の奈良県出身。
天理高3年夏に、1番打者で甲子園出場。
2回戦で敗退した。東は同校の1年後輩。

 ◆今季成績 
2軍で主に4番を務める今季は
、20試合74打数26安打1本塁打で、
打率3割5分1厘。
7日現在、ウエスタン・リーグの首位打者に立っている。

 ◆秘蔵っ子 
岡田2軍監督が
手塩にかけて育ててきた未来の大砲。
昨季は右肩の故障でファーム出場も少なかったが、一昨年には9本塁打を記録している。

 ◆1軍成績 
一昨年、2試合に出場。5打数無安打で2三振。

 ◆サイズ 
185センチ、89キロ。右投げ右打ち。
1978.08.26     O型

 ◆新婚 
恵夫人(22)と3月3日に入籍。

 ◆浜中と同期 97年のドラフト2位で天理高から阪神入団。
上位指名が予想された浜中は同3位で指名された。
同学年の2人は練習以外でも行動を共にする仲だったが、
昨年オフに浜中が先に結婚して合宿所を退寮。

 ◆結婚しても寮生 今年3月3日に恵夫人(22)と入籍。
しかし、現在も合宿所暮らしだ。
「今オフには一緒に住む予定です。
今は家を探しているのと、野球をやらなあかんということで」。
甘い新婚生活はしばらくお預けで、
プロ6年目に勝負をかけている。

 ◆右肩痛克服 右肩を痛めて昨季中に手術を決断。
ほぼ1シーズンを棒に振ることになったが、
「もうショートでも大丈夫ですよ」と完全復活を宣言。
精神的にも生まれ変わり、「去年は野球をやってない。
今年が1年目のつもりで」と決意を新たにしている。

開幕からファームの4番を打つのが、
『未完の大器』こと6年目の関本健太郎内野手(23歳)だ。
非凡な打撃センスで同期の濱中選手と激しい出世争いを繰り広げてきたが、
相次ぐ故障禍に見舞われ悔しい思いは数知れない。
しかし、昨年5月に手術した右肩の不安も解消されて、
ようやく大輪の花が開こうとしている。
4月7日の広島戦(鳴尾浜)では、
6回裏の第3打席で遊撃強襲安打を放って、
開幕8試合連続安打を達成。
7回には右翼線にタイムリー二塁打を打つなど主軸として文句無しの内容だ。
「毎日ベストを尽くそうとしているだけです。
そりゃ、(連続ヒットは)嬉しいですけどね。
ボールに対して強くスイングしてつぶす、
というイメージでやってます。」と、答えてくれた。
一軍昇格について訊くと一瞬 顔色が変わり、
「そうですね、そうなるように頑張ります。」と、
きっぱりとした口調で話した。
本当に今年に賭けている気迫が伝わってきた。
背番号も、64から44に変わった。
『阪神の44』は言うまでもなく特別な数字である。
また、3月3日には大阪府のOL・玉井恵さん(22)と入籍。
新たに家庭を持ったことも一つの決意の表れに違いない。
今季8試合で
33打数13安打4打点.394の数字が何よりも雄弁である。
天理高時代から彼を応援するファンも多いと聞く。
鳴尾浜名物の『健太郎コール』を、
早く甲子園球場に連れてきてほしい。
(ファーム記事より)
2番打者というより、5、6番に固定出来たら
厚みのある打線が完成されますがライバル多し(笑)
ガンバレ!関本!
猛虎選手名鑑第2回「関本健太郎」